マッチングサイトには様々なビジネスモデルが考えられます。単にユーザーからのシステム利用料だけでなく、既存で運営されているビジネスと連携させることにより、より基盤の強いビジネスモデルへと生まれ変わるケースもあります。
ユーザー課金型では、登録してもらっているユーザーから課金をします。大きく分けて月額システム利用料金と、成功報酬(取引、成約毎での課金)での課金に分かれます。
月額システム利用料金は大変ハードルが高く、登録することで得られるメリットが目に見えていないと、よほどの営業力がない限り難しいといえます。
そこで、当初の3ヶ月ほどを無料期間としてとにかくシステムを使ってもらい、この無料期間で成果を出し、有料に切り替えるケースが多いのが現状です。
弊社でフルオーダーにて構築を手がけた音楽に特化したマッチングサイト「楽器.me」では、当初の2ヶ月を無料期間として、その間に100以上の店舗ユーザーを集め、広告を大々的に打ち出して、店舗側に登録のメリットを全面的にアピールすることに成功しています。
一方成功報酬課金は、問合せが発生した毎、または成約毎の課金となるため、会員登録のハードルは月額課金に比べて一気に下がります。
特に成約毎であれば、登録自体はなにもリスクも無いため、ユーザーを集めやすくあります。ただデメリットとして、成約させることが出来なければ、運営者に入ってくるはずの手数料も少なくなります。
⇒課金は受注、発注どちらのユーザーから徴収すべき?
多くのケースが受注ユーザー側からになります。発注ユーザーは着手金や納品後の支払いが嵩みますので、それ以上の支払いを拒む傾向にあります。
弊社で構築をしたほぼ全てのサイトが受注ユーザーからの課金となっています。
サイトのアクセスが増えてくれば、サイトにバナー広告やテキスト広告を掲載したいという企業も増えてきます。
運営初月からこの広告を掲載してくれる企業を探すのは至難の業ですので、運営開始後半年~1年を目処に、このバナー広告、テキスト広告の募集を始めてみるのも一つの手だといえます。
当パッケージでは、広告管理システムは標準装備されているので、運営者管理画面から、1クリックにて広告の掲載、編集、公開、非公開設定が可能です。
既存のビジネスの業種にもよりますが、例えば通訳・翻訳を手がける会社であれば、海外へのビジネス進出に特化したマッチングサイトを運営するメリットは大きくあります。
海外へ進出したい企業と、現地でのパートナーを結びつけるマッチングサイトであれば、極論無償でサービスを提供しても十分に利益を見込めます。
理由は、海外へ進出するにあたり、雇用の問題や、VISAの問題、それに現地の調査など、様々な弊害が出てきますが、そこを仲介業務として進出企業と、パートナーとなる企業の橋渡し(現地案内やレポート・調査提出、書類などの翻訳業務)をオプションサービスとして提供することで、サイトに新たな価値が生まれることになります。
つまり、既存のビジネスが受け皿となってくれるため、マッチングサイトの方では繰り返しになりますが、極論無償で提供しても採算はとれるということになるのです。